促進耐候性(キセノンランプ法)
参考資料 JIS K 5600-7-7
耐候性とは自然環境のうち主として日光・雨水・温度・湿度などによる劣化に対する抵抗性のことであり、これを評価するため人工光源のキセノンアーク灯を使用し、自然環境よりも厳しい環境を再現する。屋外用塗料の塗膜に降雨や結露を模した水及び水蒸気の作用も含め、屋外暴露試験よりさらに劣化を促進する。
試験規格
JIS K 5600-7-7:2008 塗料一般試験方法
−第7部:塗膜の長期耐久性−第7節:促進耐候性及び促進耐光性(キセノンランプ法)
試験内容
塗膜に促進耐候性試験機を用いてキセノンアーク灯の光を照射しながら、一定間隔のサイクルで脱イオン水の霧を吹き付け(表-1の“方法1”)、ダメージを与えた後に塗膜の変化を調べる。
試験条件
- ①光源
- キセノンアークランプ
- ②操作条件
- 表-1 キセノンランプ法による操作条件
試験方法 | (方法1) 促進耐候性試験 (屋外暴露をシミュレート) |
(方法2) 促進耐光性試験 (窓ガラスを通した暴露) |
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サイクル条件 | サイクルA | サイクルB | サイクルC | サイクルD |
放射照度の変化 | 連続運転 | 不連続運転 | 連続運転 | 不連続運転 |
フィルタ | デイライトフィルタ | 3窓ガラスフィルタ | ||
試料面放射照度(波長範囲) | 60W/m2(300~400 nm) | 50W/m2(300~400 nm) | ||
ぬれサイクル | 水噴霧18分間/照射120分 | 連続照射(水噴霧なし) |
使用機器
キセノンアーク灯式促進耐候性試験機
放射照度 | 60W/m2(300~400nm) |
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ブラックパネル温度 | 63±2°C |
湿度 | 40~60% |
噴霧条件 | 120分照射中に18分間 |
試験片寸法 | 150×70mm |
最大試験実施枚数 | 65枚 |
- 厚みは約1~3mm程度ですが、最大20mm程度まで可能ですのでご依頼の際、ご相談ください。